平成30年に買って良かったもの-Leica DIII
実際に買ったのは半年くらい前なんだけど、今年の振り返りとして。
叔父からフィルムカメラのお下がりを貰ってから、はてなブログの写真・カメラカテゴリをのぞいていたら、だんだんフィルムカメラに興味が湧いてきて、病に取り憑かれてしまった。
こういう時に良く無いのは、高いからといって「そこそこ欲しい」くらいのもので妥協してしまうこと。絶対に後から「ああーあれにすれば良かったあー」と悶々とする。完全にどうしかしているのだけど、物欲ってそんなもんんだ。班長もカイジに同じようなこと言っていたね。
購入する前には、そういう悶々期の間に本当に欲しいものをよーーーく考えて、一気に清水の舞台から飛び降りるのが良い。というわけで、いろんなブログやウェブサイトを参考にしつつ、沼の住人として名高い(失礼しました…。)アレモコレモさんの記事を1日3回くらい読んで悩んだ。
クラシカルな外観に惹かれて、バルナック型が欲しいと思った。そうすると、IIIaかIIIfあたりになるのだろうだけど、大事なのは色。
大体、「黒いライカ」が欲しい人はオリジナルにこだわる人だから、後塗り買っても結局、オリジナルのブラックペイントを買うんですよ。だから、後塗りライカ代がもったいないことになるんですよ。
始めから欲しいライカとレンズが決まっていたら、高くてもそっちに行った方がいい。回り道すると結局、高く付くから。物欲は一直線でいいんです。
(初めてのライカの買い方 - カメラが欲しい、レンズが欲しい、あれもこれも欲しい より引用させていただきました)
確かに!全然違うジャンルの話だけれど、僕は昔M;tgをプレイしていた。こういう「紙物」も修羅の道なのだけど、トレーディングカードゲームの世界にもクラシックカメラと全く同じ「黒枠病」が存在する。ゲームプレイ上は全く問題のない白枠カードでは満足できず、俄然価格の違う黒枠を求めてしまう修羅の病だ。若かりし頃の僕は白枠では「落ち着く」ことができず、結局大人になってPower9とデュアルランドを黒枠で入手したら完全に落ち着くことができた。
ここでIIIaやIIIfを買っても、でもそれには満足できなくて……黒いボディのライカを求めてしまうだろう。悪循環に陥るに違いない。ならば最初から黒いバルナックを買おう。というわけでマップカメラでDIIIを購入した。
使ってみてわかったのだけれど、感度・絞り・シャッタースピードが頭でわかっているつもりでも、全く身についていなかった。初めて露出計のありがたさが身にしみた。80年以上前のカメラに、いろんなことを教わっている。これまでカメラを使って写真を撮ってきたけれど、いろんな事が身に沁みた。でも、三十路を過ぎて自分が楽しみながら知識が広がっていくのって楽しい。
僕にはDIIIひとつあれば、もうフィルムカメラは十分なのではないだろうか。
……そんな風に考えていた時期が俺にもありました。
でもね、バルナックもライカ。一台買えばあとは同じ。やっぱりM型でしょうってもう一台買うから。でも、M型買っても結局バルナックってどうなの?って思い始めるから。安心して。
(初めてのライカの買い方 - カメラが欲しい、レンズが欲しい、あれもこれも欲しい より引用させていただきました)
その後、M5が仲間入りしました。安心しました。