令和2年春 フィルムで撮った緊急事態宣言下の東京
今年の春は、なんだか春らしさを感じる余裕がなく過ぎて行って、まさに「心が荒れる」慌ただしい感じでした。これを書いている6月半ばの時点では、東京はステップ3まで進もうとしています。
でも第2波が来るなんて話もあるし、長期戦なのは間違いないですね。
緊急事態宣言が出ていても、ずっと家にいられるわけではなくて、通勤や通院で外出せざるを得ないことも何度かありました。
リスクを取って外に出るのなら、やっぱりカメラを持って外に出た方がいいと思います。シャッター切れば気分はご機嫌になるし。
何年か後に、「ああ、あの時はこうだったな」と思い返せるように自分用のメモもかねて、この記事を書いています。
▲人の少ない新宿。お昼時なのに、まるで始発前のようだ。いや、始発前でも、もっと人がいたはずだ。
▲都知事が語りかける映像が無人の新宿に流れていて、どこか違う世界線にスリップしたかのような不思議な光景だった。
▲誰も待ち合わせをしていないアルタ前。アルタのビジョンも、広告が全く出ないからか環境映像や啓発映像だけがループ放映されていた。
▲托鉢僧もマスクをする時代になった。僕はアレルギー性鼻炎が年中あるので、真夏でもマスクをしていることがある。不審な目を向けられることも多かったけれど、ようやく時代が追いついたな!
▲銀座の松屋前。百貨店も軒並み閉店だった。一人、初老の男性が通りかかって、マスクをしていても粋で矍鑠とした歩き姿だった。さすが銀座。
Leica M-P 0.72 / Carl Zeiss Planar 2/50 ZM / FUJIFILM FUJICOLOR 100
▲サウナやジムは「密」で休業になったけれど、銭湯はインフラだから開いていた。
家にお風呂のない人も意外といる。公衆衛生をキープするために必要なものだと再認識した。
▲最近は正月だって開いているアキバのゲーセンが、昼間からシャッターを下ろしているのに強烈な違和感を覚えた。
▲どこの児童公園も遊具が閉鎖されて、子供の姿が消えた。手でベタベタ触ってしまうからねえ……
▲テレワーク、一気に始まったね。やろうと思えばできたのに、どうして今までやらなかったんだろう。僕自身は、テレワークでも全然構わない。もちろん、会社に行かなければできない仕事や、人と直接会わなければ進まないものもあるけれど、これまであれほど辛い思いをしていた「通勤」とは何だったのだろうかと愕然とした。
後世の人が我々を見たら、不思議に思うだろう。何故わざわざ満員電車に乗って、時間も体力も浪費していたのかと……。その分仕事すればいいじゃないかって思われてしまいそう。
▲学生がStay Homeして、タピオカ屋は急減した。もともと長い商売ではなかったのだろうけれど、開店休業状態から臨時マスク屋へジョブチェンジしている店も多かった。
▲原宿の竹下通りも人が少ない。そういえばここで、テレビ局が「密」を演出したけれど、緊急事態宣言前の映像だった。写り込んだマクドナルドの期間限定メニュー、3月のものだったらしい。
▲ブルーインパルスも飛んだ。昼休みで、ちょうど見ることができた。思っていたより速くて、撮るのは結構大変だった。
医療従事者の皆さんはもちろん、インフラや生活必需品や、直接間接に汗を流している人たち全てに感謝しないとですね。
さてさて、この先どうなるのかは誰にも分かりません。このまま収束するかもしれないし、人類は滅亡するかもしれない!
ずっと続くと思っていた景色が思わぬ理由で目にすることができなくなるってことを改めて認識した次第です。
やっぱり、いつも鞄にカメラ入れておかないとね!これからも撮り続けよう!