舮の一番先

今しか撮れない景色に感度高くありたい。最近フィルムも始めました。

令和元年12月 Leica M-Pで師走の秋葉原を撮った

Leica M-P、まだストラップもつけていないのですが、とにかく使いたくてアキバを散歩してきました。2010年代も終わりです。元号は一足先に令和になりました。もう若者ではなくてオッサンとして人生を過ごし始めていますが、それでも次の時代を頑張って生き抜きたいです。

 

(Leica M-P / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

▲AKBカフェ、閉店するんだってね。2010年ごろは総選挙の時期になると、マクドナルドにCDを山積みにしたAKBオタの群れが、手分けしてシリアルを票に変える作業をやっていて、祭り感があった。最近はどうなのだろうか。一つの時代を象徴する光景だったのだな、と思う。「映える」光景でもないし、絵面は至って地味だろう。でもあの時デジカメを持っていたのだから、何か一枚くらい撮っておいた方がよかったんじゃないかと思う。今後はそういった光景を見逃さずに、デジタルでもフィルムでもいいから、撮っておきたい。

 

(Leica M-P / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

▲もう10年以上経つわけだけれども、歩行者天国が中断されることになったあの事件に僕は居合わせた。大変恥ずかしながら、ほんの数十メートル横を歩いていたはずなのだけれども、実は気づかなかった。というのも、あの頃は歩行者天国でセクシー?パフォーマンスとか、ハルヒダンスもどきのようなことをしている人も多くて、大声や絶叫をあげる人は珍しくなかった。でもラジオセンターのあたりで「何か変だな」と感じてソフマップの方を振り返ったのを今でも覚えている。電車に乗ってから、ガラケーでニュース速報が飛び込んできて驚いた。

 

(Leica M-P  / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

 

 

(Leica M-P / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

 

イチョウが色付くのって「秋」ってイメージだけど、本当に色がつくのは11月の下旬から12月。こういう街並みを、10年前と10年後で撮り比べた時に気づくのは、木の高さ。銀座はこの前、街路樹をほとんど植え替えてしまったんだよね。

 

(Leica M-P  / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

▲そういえばグランヴァニアが閉店した。10年前に古炉奈が閉店になった時は結構話題になった記憶がある。と言っても、自分が純喫茶にいくかといえば副流煙が最近本当に辛いので出来る限り避けたいし、グランヴァニアも行ったけれど分煙されていなかったような記憶がある。コンセプトバーは結構増えてきたし、仕方ないのかもしれない。

10年前も撮っていたけれど、2020年に電波会館のお店がここまで残っているとは考えていなかった。2030年まで、残っていてくれるかなあ……。

 

 

(Leica M-P / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

▲電波会館の、この整っていない床、低く感じる天井、ぎっしり詰まったパーツやケーブル。僕が25年前に初めて電気街に来た幼い頃と変わらない秋葉原の原風景。パソコンショップが出来る前の秋葉原をかろうじて覚えている、最後の世代かもしれない。

小さかったから、バスケもしてないし、みすずのラーメンも食べていないけどね。

あの頃はコンビニがまったくなくて、マクドナルドを頬張る金のない学生がガードレールに列をなして座っていて、電線に止まる雀のようだったな。

 

 

(Leica M-P Typ127 / Voigtländer NOKTON  Classic 35mm F1.4 / FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)

▲変わったようで変わらない秋葉原らしさといえば、師走のこの時期、家電を買った家族連れが大きな荷物を抱えて電車に乗っていく光景だと思う。

購入するものはラジカセでもMDミニコンポでもないし、ファミコンスーファミでもなくなったけれど、炊飯器やヒーターを抱えて買える父ちゃんは今でも変わらない。

 

もう10年生き抜いて、2029年になっても、お気に入りのカメラで写真を秋葉原を撮れるくらい、健康で、働いていたい。